人間力を育てるガールスカウト・ボーイスカウトの考え方 を子育てに生かす

ガールスカウト・ボーイスカウトのモットー
 
”そなえよつねに“

 

そなえよつねに(Be Prepared)=
いつもひとの役に立ち、ひとに幸福を分かち与えられる人間になるために、つねに心と技の準備をしておこう

引用:きれいな心となんでもできる手ーガールスカウトになったなら(PHP研究所)

 

私の中には、この“そなえよつねに”が根付いています。
そして、子育て支援センターで勤めていた時に、たくさんの親子と触れ合っていたときから感じ始めていたのですが、小さな子どもたちにも必要だし、できると私は思っています。
 
小学生になる前の時間から“そなえよつねに”の種をまけたらと思っています。

 
これは、とんでもなく大きなことを成し遂げなければいけないわけではありません。
例えば、困っている人に手を差し伸べる、ゴミを拾っていつも通る道をきれいにする、笑顔であいさつをする。

こんな積み重ねで、誰かの喜ぶ顔を見たりするとこちらもうれしくなります。

そして自分は役に立てたと実感したとき、自信にもなります。
最近よく聞く“自己肯定感”というものですね。

本当に何か大きなことを成し遂げなければいけない場面になったときには、それまでの日常の“そなえよつね”には、きっと役に立ちます。

簡単なことでいいんです。でも私たち大人でさえ実行できる準備は整っているでしょうか。
ガールスカウトやボーイスカウトは年長さんから入団できるけど、そこからこの精神を身につけるにはそれまで過ごしてきた時間がとても大切な気がします。
つまり、お母さんやお父さんと過ごす時間です。
 
 

心がけている3つの柱

 
具体的にどんな“そなえ”をするのか。その指針となる3つの柱があります
 

①自己啓発
興味を持ったことに挑戦し、自分で考え実行する力をつける。
 
②人とのまじわり
さまざまな考え方、文化を知りお互いを尊重し合うことの大切さを学ぶ。
 
③自然とともに
野外活動を通して自然の恵みや、おそろしさ、偉大さ、いのちの尊さを肌で感じる。
 
引用:ガールスカウト日本連盟

 
また、”やくそく“”おきて“があり、これは目標のようなもので、活動していく上での土台となるようなものです。
 
字面だけだと、なんだか規則が厳しそうなイメージもしますが、実際は難しいことなど何もなく、当たり前にしたいことばかり。
大人の私たちもどれくらいできているでしょうか。
全文をご紹介します。
 
 

<やくそく>
(小学1年生から大人向け)
私は神(仏)に対するつとめを行い
地域と国と世界への責任を果たし
人に役立つことを心がけ
ガールスカウトのおきてを守ります

(年長さん向け)
わたくしはガールスカウトです
わたくしは よくみて よくききます
そして みんなとなかよくします

<おきて>
(小学4年生から大人まで)
1)私はいつも明るく勇気をもちます
2)私はいのちあるものを大切にします
3)私はすべての人の友達となり、他のガールスカウトとは姉妹です
4)私は礼儀を正しくします
5)私は時間と資源を大切にします
6)私は自分で考え行動します
7)わたしは言葉と行いに責任を持ちます
8)私は誠実であるように努めます

(小学1年生から3年生まで)
1)私はいつも明るく勇気を持ちます
2)私はいのちあるものを大切にします
3)私はすべての人と友達となり他のガールスカウトとは姉妹です

いかがでしょうか。全然むずかしくないですよね。
何度も声に出して言う機会があるので、すぐに覚えてしまいます。
もちろん全部を意識しながら活動していたわけではありません。
でも、活動以外の日常の中でも、ふと「あっこのことか」と気付くことがあるわけです。
これが大切にしなきゃいけないことかと。そうして少しずつ身けていきます。
 
 

人間力を育むための活動

 
ガールスカウトってボランティアと、キャンプするんでしょ?とか、何かの宗教?なんて言われることが多かったですし、いまだにそう思われている方も少なくないと思います。
そもそも指導者になる前の自分もうまく説明することができませんでした。
指導者になって分かったことは、「実際に体験して学ぶことから、人間力を育む活動である」ということです。
 
ガールスカウトは150カ国1000万人、ボーイスカウトは169カ国4000万人もの仲間が世界中にいて、それぞれの国が教育として子どもたちの成長を育んでいます。
 
ガールスカウトやボーイスカウトでは数学の公式や、漢字の書き方はおしえてくれませんが、
学校では教えてくれない、生きていくうえで必要なことを教えてくれるのがガールスカウト・ボーイスカウトである気がします。
 
もちろん学校の勉強も大切です。
 
字が読めなければ地図も読めないし、物語も読めない。
計算が出来なければ、ものの大きさを計ったり、距離を計ったりもできない。
理科の勉強をすれば、火を起こすことにも役立ち、天気を読むことにも役立てられるでしょう。
歴史や文化を知ることは、新しい友達をつくるのにきっと役立つはずです。
 
私たちはこのように、実体験をすることにより学び身につけていきます。
このことをとても大切にしていますし、実体験から得る知識はとても色濃く残ります。
 
いつも同じ部屋の中で机に向かっているだけでは実体験をするのに少し事足りませんが、一歩野外へ出れば、3つの柱をそなえることは全て可能になります。だから私たちのフィールドは基本的に野外です。
 
それに、宇宙から見れば私たちも自然の中の一部ですし、すべてのものと共存しています。災害の多い日本では自然を考えずして生きていくことはできないと思います。野外で活動することは、とても自然なことです。
 
そして、先にも書きましたが、3つの柱である
自己啓発、人とのまじわり、自然とともに
ということを噛み砕いてみると
 
自分の好きなことを知ったり、
何かを大切にしたり、
新しいものや人に出会ったり、
その中で色々な感情を五感で感じる。

 
これらは、小学生でなくてもできることですよね?そして、どんなお母さん、お父さんも子どもに望んでいることではないでしょうか。
 
もしも毎日何かをしてあげなければ!と悩んだり、あー今日も何もせずに終わってしまったと落ち込んだりしたときには、この3つの柱を思い出してみてください。
 
今日はお散歩の途中で新しいものを見つけた!とか、
バスで隣に座ったはじめて会うおばあちゃんとお話をしたとか、
石ころをたくさん集めたとか、
小さなアリを優しく触れたとか、、
 
毎日の中に少しづつでも、学びや発見があると思います。
 
ガールスカウトとボーイスカウトは同じモットーを掲げて活動しています。
1909年、ボーイスカウトを作ったロバート ベーデンーパウエルという人が掲げたモットーで、ボーイスカウトができた1年後にガールスカウトも始まりました。
そしてこれまで1910年から100年以上もの間、変わらず在り続けています。
 
私の中でも、ガールスカウトをはじめた6歳のころから今まで28年間、モットーだけでなく、やくそくやおきても、私の土台となり、迷った時の道しるべになっています。きっとこれからもそうあり続けると思います。
 
子育てをしている今、自分の進む道だけでなく
子育てにおける道しるべとしても支えられています。
 
私は思いを言葉にするのが得意ではありませんし、
特に子育てのことになるとより一層で、なかなか正しい表現が見つからないこともあります。
 
でも言葉になっているこのモットーや、やくそくやおきてから、自分の言葉が出てくることもよくあって、
子どもと過ごす中で自分がした行いが大きく間違っていないかと迷った時に、再確認して助けられたり、自信を持てたりするきっかけになっています。
 
はじめに書きましたが、小学生になる前の小さな子どもたちにこそ種まきを、と思っています。
でも実は、子育てをするお母さんやお父さんのために、
、なのかもしれません。
 
 
最後にBーPの名言集から私のおきにいを少しだけご紹介します。